Episode9-女王




 敷かれた赤い絨毯の上で、あたしは跪いていた。許しを得て顔を上げると、感情を一切取り払った様な母――いや、ルノッケシア女王陛下が鎮座している。

 あたしの答えを待ち構えている各官僚が揃い、その両脇を固めている。
 たくさんのその視線がぴりぴりと肌を刺す。
 その中に件の三人もいた。

 いつもと変わらない飄々とした笑みを浮かべているナゼル。
 穏やかな眼差しであたしを見つめているセーヴォト。
 緊張しているのか、眉の間に深いシワを寄せているエリス。

「ダリアよ。答えは決まったか」
 女性らしい甘さを排除した威厳のある声が、静まり返った謁見室に響く。

 この三日間ずっと考えていた。
 悩んで迷って不安になって、誰を選べばいいか分らなくて答えを出せなかった。

『誰がいなくなるが、一番お辛いですか?』
 けれど、昨日のカナの問いで迷いは吹っ切れた。
 思い浮かんだのは――。
 あたしの選ぶ答えは、見つかった。
 そう、とても簡単に。

 いなくなってほしくない人。
 ずっとそばにいて欲しい人。

 当たり前の様に側にいた。答えはすぐそこにあった。
 気付かないほど自然な場所に、いてくれたから。
 それはきっと――大切な人。

 

 私の答えは――




 1、ナゼル(完結済)

 2、エリス(完結済)

 3、セーヴォト(完結済)

 4、選べない(完結済)

*全部読んで下さるという方には、上から順番に読む事をお薦めしています。



2007.5.11更新




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